頭痛の種類について
頭痛の種類
慢性頭痛 | 大きく「1.筋緊張性頭痛」「2.片頭痛」「3.群発性頭痛」の3種類に分類される(一次性頭痛・原因となる病気がない) → 鍼灸施術の対象 |
危険な頭痛 | くも膜下出血や脳出血などの病気が原因で起こる(二次性頭痛・原因となる病気があり命にかかわることもある) → 鍼灸施術の対象外 |
ここでは、慢性頭痛の種類についてご説明します。
1.筋緊張性頭痛
筋緊張性頭痛は、身体的なストレスや精神的ストレスが重なる事により起こると考えられます。
◎身体的ストレスとは
長時間のパソコン作業や肉体労働での過剰な筋肉使用、車の運転などで不自然な姿勢をとることで血液循環が悪くなり、首から肩にかけての筋肉が疲労し収縮して、凝った状態になり頭痛が誘発されます。
◎精神的ストレスとは
職場でのトラブル、家庭内の問題、過度の緊張など。身体的ストレスが無くても、頭痛が起こる場合もあります。
特徴
- 頻度・・・同じような痛みが数日又は毎日起こる
- 場所・・・頭全体、後頭部や首筋
- 頭痛以外の症状・・・首や肩のこりが伴う
- 痛みが楽になる時・・・お風呂に入って温まると楽になる
2.片頭痛
片頭痛は、精神的ストレスや緊張がなくなりホッとした途端に頭が痛くなるという症状が出ることが多く見られます。
これはストレスによって収縮していた血管が、リラックスすることで一気に拡張することで起こるとされています。すなわち、過度の血管拡張によるものです。女性では月経の始まる2日前~月経時、排卵時に起こることがあります。これは、エストロゲンというホルモン分泌量との関係が深いということです。
食べ物の影響では、赤ワイン・柑橘類・チョコレート・チーズなどでも誘発され、人込み・匂い・光・温度差なども片頭痛の誘因だとされています。
特徴
- 頻度・・・数時間~3日ほど
- 場所・・・三叉神経のある場所
- 頭痛以外の症状・・・閃輝暗点(チカチカ光るものが視野に現れる)・匂いに敏感、吐き気、嘔吐、生あくび等
- 多い年代・・・ホルモンの影響がある20代~40代の女性に多く見られます。
3.群発性頭痛
群発性頭痛は、夜間の睡眠中に片方の目の奥に激しい痛みを感じます。ストレスやアルコールが誘発因子と考えられています。
特徴
- 頻度・・・年に1回か2回程度
- 場所・・・片目の奥
- 痛み以外の症状・・・結膜の充血、涙、顔面が赤くなることもあります。
- 多い年代・・・20代~30代の男性によくおこる